文遊吟社 あの句この句     戻る

2月課題「ふつふつ」の徒組の句、を題材の川柳教室。
講師は文遊吟社顧問 江藤一市さんにお願い致しました。
川柳好きな皆さんのお役に立てたら、嬉しいかぎり、  可福
句番 29 ケンカした友あの頃が胸を焼く
 ふつふつとは沸騰するさま・水が湧き出すさま・またそのような思いがわきでるさま
 『ふつふつと詩情が湧き出る』従って焼くことの表現には使わない。
 
      ※絶交の友へ沸沸湧く怒り

句番 68 ふつふつと整理ポストで死んだ振り 
 句意難解!何を整理?手紙?それとも彼女への思い?
 いずれにしてもポストで死んだ振りが解らない。

句番 38 志し半ばで逝った妻想う
 志しのしは要らない。 志すと動詞の場合には必要です。
 志とは、1.心の向かう所 2.相手が寄せてくれる好意。親切心または好意。 3.気持を表して物を贈ること、またその贈り物。 4.死者への追善供養またそのしるしとして物を贈ること、またその贈り物。  何を志したのか具体的でないと句が弱い

     マイホーム半ばで逝った妻想う

句番14 俺温厚ふつふつなんか縁がない
 「ふつふつ」は怒りだけではない。 29の項の「ふつふつ」の説明を参照

      ※怒りふつふつそんな思いは知らぬ俺

句番24 ふつふつと浮かんだ友の年賀状
 年賀状がふつふつと浮かぶのはおかしい。

      ※ふつふつと想いも友の年賀状

句番58 ふつふつと熱い涙の恩返し
 下五が前の言葉と釣り合わない

      ※ふつふつと湧くは亡き師の厚い恩

句番74 ふつふつと女心に隙間風
 もう何点かは入っても良さそうな感じの良い句なのですがねぇ。
 女心は「男性が女性に惹かれる心」という意味もあります。


句番21 旅先の夫の気遣い愛ふつふつ
 
リズム感のないのが致命的。 中八(夫をツマと詠めば別ですが)下6では受け入れない人が多い。

       ※愛ふつふつ旅の夫が気を遣い

句番15 情熱を押し込めたままふつふつと

 何がふつふつとどうなったのか? 尻切れとんぼの句。

       ※ 押さえ押さえた情熱の滾る胸
       ※ あの娘への想いふつふつ滾る胸 
娘はこと読ませます

句番85ふつふつは涙になってあふれ出る
 何の涙がふつふつ?

     ※ふつふつと友への想い湧く涙

句番76 クルクルと傘が知らせるブチハッピー
 下6も難ですが、課題の「ふつふつ」が見えない課題外れです。


句番63 ふつふつと煮込みやっと嫌味と理解する
 煮込むとはゆっくり時間をかけてじっくり煮ること。 じわじわかぐつぐつの方が適合する。
 ふつふつはしっくりしない。

      ※ふつふつと怒り嫌味が突き刺さり


句番11 ふつふつと湧いてこないよ五七五
 或る大先輩が「川柳そのものを句に作っても、それを受け入れてくれる柳人は少ない」と言ったことがある。 正にその通りの句。


句番42 北の地でふつふつふつと耳障り
 『耳障り』とは何か不快な音でしょうか? 何の音?ふつふつは物音ではなく、物が煮えたぎる様子で副詞です。
江藤一市 氏 の川柳教室です。 
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 皆さんで、もっともっと川柳を楽しみましょう。 意見交換もしましょうよ。