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2月課題「 許す」の鑑賞 徒組の句、の批評。
講師は文遊吟社顧問 江藤一市さんにお願い致しました。
川柳好きの皆さんのお役に立てたら、嬉しいかぎり、  可福

佳句鑑賞( 上手いな〜〜) 入選句及び添削許可より  

10 ・人許すすんなり溶ける角砂糖   真田義子
   人を許してすっきりした朝の紅茶の爽やかな香り。
   跡形も無くすんなり溶けた角砂糖。とてもよい感じがします。

108 ・なにもかも許してしまう子の寝顔  五 貫
   無心な子の寝顔を見るとどんな怒りも、わだかまりも雲散霧消。納得出来る句。

82 ・許せない人を許して拾う骨      柳 茂
  
思愛の総て一縷の煙となり。残った骨を拾う箸は過去の総てを許している。

39 ・人ひとり許して軽い靴を履く    風間なごみ
   怒りも蟠りも解けた爽やかな朝の香り豊かな一杯のお茶。「行ってきます」の声も明るい軽い靴。

40 ・もうみんな許してくれた春の雪   相田柳峰
   過去の総てを許してくれた暖かい眼差しは残雪に差す陽光にも似て暖かく心を和ませる。

34 ・ごめんねの一言でいい母の膝   楠根はるえ
   ごめんなさいと母親の膝に鎚る娘の可愛い姿が浮かんで来ます。

31 ・あの人を許すと決めた茜雲     古俣きそ
   
許すと決めた胸も晴れ晴れ、明日も天気の夕焼けが美しい 。

53 ・孫あやす父は二人を許してる    はじめ
   
結婚に反対だ、った父も連れてきた孫の笑顔には叶わないう。

58 ・許したら楽よと母は言うけれど   中英美樹
   
この句の連用止めは句に余韻を持たせる効果がある。
   母はそういうけれど私はまだとても・・・と読者に想像させる余地がある。

45 ・二度までは軽いお灸で済まされる  平松由美江
   仏の顔も三度まで。この次のお灸はきっと熱いですよ。

22 ・孫抱いて許した父の目に涙     相田柳峰
   
頑なだ、った父も連れて還った孫を抱くと万感胸に迫って言葉も出ない。

76 ・今ここで許すとこの子駄目にする   麻原欣多

8 ・許そうと決めたもうじき夜が明ける   加藤鰹
  一晩中あれこれと考えて結局は許すことにしたら胸もすっきりした。もう外は夜明けの気配。


チョット一言( 「許す」 作品批評) 

3 ・土下座して理解求める朝帰り
  誇張表現には限度があるものです。あまりな誇張表現は嫌気が差すものです。
  「妻へ土下座 」は、程度が過ぎます。

101 ・許してる合図から咳謎めいて
  句意が唆味に感じられます。下五の連用止めも締りがない感じ。
                 ※・許してる感じも父の咳払い

104 ・許可をする友と語る夜三杯目
  何の許可 ? 酒 ? 飯 ? 句意の判然としないのが難

111 ・許したい気持はあるが赤切符
  禁断の愛ですかね。赤切符はレッドカードでしょうね。仄かに不倫の匂いもします。
  スピード違反でしたらあまりおもしろくない。

97 ・思春期のオカンと呼ぶ子いじらしい
   課題外れと見る。「許す j が見えなし、。

33 ・越されても頭冷やしてハンドルを
  「追越を許す」 と言う意味でしょうね。とても良い事です。 追い抜かれて頭にくるのは事故の元です  からね。 連用止めは句に余韻を持たせると言う効果もありますが、時によっては句を緩めて締りの  ないものにする弊害もあるので使い方に注意が必要です。

6・ 火遊びを許され誓う看取る役

  誰を看取る ? 夫 ? 妻 ? 親 ? そんな事が有るでしょうか ? 頭の中でシナリオを組んだような感じがし  ます。
  頭の中で組み立てた現実離れした句には迫力が無いので読者に受け入れられないものです。

61 ・母さんは順番通り子を許す
  句意が 曖昧。どんな 順番 ? 読者が勝手に想像なさいでは不親切です。

81 ・手を繋ぎ許しが解けた妻の仲
  下五の「妻の仲 j と言う言葉が可笑しい。「仲」 とは、親子・兄弟・夫婦・知人等との人間関係。
  ( 妻との仲 ) 。「許しが解ける」 も可笑しい。
  「怒りが解ける」「 誤解が解ける 」 「蟠りが解ける」「拘りが解ける 」

115 ・ふくれてる君の許しを物でこう
   品物を贈って機嫌を取ると言う事でしょうが単なる報告句になっています。

48 ・仏の顔も三度以上は許されぬ
   余韻のない単なる説明句

114 ・許せねえ俺のせいかとかぜ薬
   句意不明。一人合点の思し、込みの句

84 ・ごめんねと言わない故の食事抜き
   単なる報告句読んで後に何も残らない。

67 ・星座の名さらりと言われ身を任す
   下五の言葉が穏やかでない。「どう言うことじゃい」と言いたくなる句。

7 ・賭け事に負けてばかりの夫許し

   下五の助詞抜き連用止めは感心しなし、※  競艇を夫に許したことを悔い
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