文遊吟社 あの句この句
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7月課題「天然 」の鑑賞 徒組の句、の批評。
講師は文遊吟社顧問 江藤一市さんにお願い致しました。
川柳好きの皆さんのお役に立てたら、嬉しいかぎり、 可福
佳句鑑賞( 上手いな〜〜) 入選句及び添削許可より
| 18・今朝掘った自然薯下げて里の父 植野 華子 着想も表現も素直で良いですね。 内容も里の老父の愛情が感じられて本等に暖かい気持にさせてくれます。 28・百選の名水を生むブナ林 高橋ただし 着想表現ともに言う所の無い佳句です。句の内容も現在のエコ川柳として申し分無い句です。 8・太陽に針にあわせる野良仕事 平松由美江 無理なく自然が詠み込まれています。太陽が西に傾き腹時計も五時を指しています。 そろそろ帰って夕餉の支度を・・・。 61・せせらぎが飲み頃にする缶ビール 桐 壷 夏山での谷間のせせらぎに冷やした缶ビール.快い咽喉越しが胸をスッとさせる感じが伝わってきます。とても感じの良い句です。 83・ふるさとの天然水を街で買う 柳 茂 10年程前工場誘致した私の住む田舎町でさえ地下水が枯渇して飲料水をボトルで買い求めるようになりました。そんな事からこの句に共感致しました。清冽な天然水の豊富な山村が羨ましく思えます。 73・水筒に山の土産の水を汲む 平山由美江 お茶を淹れてもコーヒーを沸かしてもご飯を炊いても山の綺麗な水を用いたものは美味しい.其れを実感した人は水道の水は飲めない.だから機会があれば天然水を何よりの土産に持ち帰る。 5・幻の滝に出会った登山隊 古屋冨佐子 嬉しかったでしょうね.色々言っていないが湧き上がる歓声が聞こえてきそうです。 53・泥付きの野菜が売れる朝の市 古俣 きそ 早朝の市で泥つきなら地産だと安心できるからでしょうね(地物が必ずしも天然物とは限らないのですがね) 25・養殖は箸進まぬと言うグルメ 相田 柳峰 可成り贅沢なグルメ族ですね。然し現在では色々銘柄はつけてありますが、養殖も多い.養殖技術も可成進歩していますよ。 40・天然を詰め込み母のクール便 浅原 欣多 里の母親の愛情がひしひしと感じられます.クール便ですから恐らく母の手作りの食べ物が入っているのでしょう。 72・森林浴自然のシャワー浴びて来る 風間なごみ 樹木の香気を浴びるのは精神的安定を求めるのに充分な効力のある森林浴です, 精神的にも肉体的にも十分効果があります。 52・不揃いの家庭菜園温い味 盛田 友子 捻った胡瓜も曲がった大根も手塩をかけた自家製。栄養価も愛情価もたっぷりの筈、賞味する家族の満足も窺えます。 63・天然の活力剤だ青い空 鹿野 椿 全くその通り。澄み切った大空の下での深呼吸は本当の活力源ですね。良く解ります。どうぞ今日も−日お元気でご活躍を。 52・天然の鮎じっくりと噛みしめる 金蓋花 鮎の天然物と養殖ものとは確かに違いがわかりますね。天然の鮎は岩についた苔だけしか食べないので特別な香りがあり「香魚」とも呼ばれます.。激流に操まれますので肉質も違いがあります。 89・秘境には猿と一緒の野天風呂 中ちょう 秘湯の野天風呂には野猿も入ると聞く。美人客と−緒の猿は喜ぶ事でしょう。 62・ふるさとを覚えていたか鮎帰る 萩 道半 鮎の母川回帰、環境浄化の賜物でしょう。数十年前では考えられない紫川(小倉の川)に鮎が上ってくるとか 103・岩塩が母の秘密の隠し味 弘 伽羅子 岩塩は塩化ナトリウムからなるが塩化カルシウム・塩化マグネシウムなどを混ずるので食塩の原料とするが普通海水から製する食塩とは成分が幾分違うので味も少々異なる。 88・沢ガニの棲みかを襲う土砂崩れ 相田 柳峰 今度の台風・大雨・地震は大変でしたね。沢がにの棲みかどころか、人家・人命にも被害を与えましたね。 47・肩肘を張らずに生きた半世紀 盛田 友子 人柄が丸くなってごくごく平凡に生活していく事も又処世術の一つ.個人差はありますが其れが一番平和です. ※・どう生きて行こうとやっと一世紀 |
チョット一言( 「天然」 作品批評)
| 46・テンネンと言われちやつたよ嬉ちいな 幼児が喜んでいるようですが、何を「テンネン」といわれたのかが読者は理解し難かったようですね。私も解りませんでした。 76・スーパーの確かめて買う天然魚 天然の反語は人工です。人為の加わった魚は養殖ものとか養殖鰻とか養殖鰤とか呼びます。間違いでも解らないでもないのですが 一般には天然魚とは呼ばないようです。天然もの・養殖ものと呼ぶようです。 43・時よ戻れ守れ天然記念物 上五の意味不明.一読標語の感じ・川柳味が無い。 104・地物ですうなぎ蒲焼き召し上がれ 地物とはその土地の産物で天然物とは限りません。特にうなぎは養殖ものが多いようです. 93・天然物ラベルに眉へ唾をつけ 「眉へ唾をつけ」は説明のし過ぎです.『眉唾』又は『眉唾物』で結構通じます。 余り説明しすぎると句がくどったらしくなります。 ※眉唾と思う天然物ラベル 22・なめくじも天然塩でグルメぶり なめくじに食塩をかけると水分を吸収されて縮むとは知っていましたが其れが食用になるとは知りませんでした。(尤も.同類のカタツムリには食用がありますが) 29・刈り込んだ芝に合わせるバックパス バックパス(球技の後方送り)の意味が判らなかった人が多かったのではないでしょうか?私にも言葉の関連性が解りませんでした。【後で天然芝生だと気がつきました】 60・二の腕に天然塩吹く海開き 如何にも作ったという感じがします。何とか「天然」という文字を使おうとした感じを覚える。 64・天然をつけて目こぼし受けるボケ 「ボケ」という言葉は余程注意して使用しないと『差別語』となり易い。この句ではそう取られかねない。はっきり自分を指すのであれば良いのですが。 ※・物忘れ天然ボケと逃げておく 37・イケメンも天然オーラでマイナスに オーラは自然のものです。何を詠んでいるのかが分からない人が多いことでしょう。 65・癌だって天然痘の後を追う どう言う意味なのか理解し難い。寝息率?死亡率?克服する? 19・天然のペケ風物詩十三夜 十三夜とは@旧暦毎月十三日の夜。A旧暦九月十三日の夜、八月十五夜に対して「後(あと)の月」と呼び「豆名月」「栗名月」として月見の行事を行う。917年醍醐天皇の月の宴に始まるという。これをペケの風物詩とは合点が行かない。 36・天然水森の水車は初でいい 「初でいい」とはどう言う意味?初めての仕事?水車の動きが単調なので「初心者」の意味? 66・滑らかな食感があるカキ氷 カキ氷にする氷は天然ものとは限らない.むしろ製氷会社製のもののほうが多いでしょう。 |
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