
怪談話から
妻が死んだあと気を付けなければならないこと
呂順という男がいた。妻が病死したので、妻の従妹を後妻に迎えた。自分の死後のことを考えて、北山に三人分の墓を造ることにした。 墓は土を盛り上げて90%は出来上がると、そのたびに崩れてしまう。何度やり直しても、完成しなかった。 ある日、昼寝をしていると先妻の亡霊が現れ「あなたは、いとこを可愛がって、わたしのことは、すっかり忘れてしまったのね。」と言って、床の中へ入ってきて情交を迫った。 その身は氷のように冷たい。「おまえのことは忘れていないが、生者と死者との間には、へだたりがあるんだ。生者の世に迷いでて、そんな事をしてはいけない」「だって悔しいんだもの」と言ったが、渋々消えた。その後、亡霊は従妹の前に姿をあらわして、怒って言った。「世間に男はいくらでもいるのに、どうして私の夫を寝盗ってしまったの、従妹に寝盗られたと思うと悔しくて悔しくて、あの世でおちおちしてられないのよ。お墓を崩したのも私なのよ。」それから間もなく、呂順夫婦は病気にかかって一緒に死んでしまった。とサ
妻が死んだあと気を付けなければならないこと(2)
浙江に袁乞(エンキツ)と言う人がいた。相思相愛の妻がいたが、ふとした病気がもとでで死んでしまった。
妻が臨終のとき、彼の手を握って言った。「私が、死んだら誰かと再婚なさるでしょうね」「何を言うか。私には、おまえのほかに愛する者はいないよ。再婚なんかするものか」「ありがとう」妻は喜び安心したように目を閉じた。 妻の喪があけると袁乞は計ったように再婚した。すると死んだ妻の亡霊があらわれて、「あなたは再婚しないと約束したのに、どうして約束を破ったの。悔しい」と言うと、いきなり彼の一物を、隠し持っていた短刀で刺した。傷は命に関わる程ではなかったが、一物はそれっきり一生使い物にならなかった。とサ