文遊吟社 大会参加報告    戻る

第31回 小倉南文化祭川柳大会 主催 小倉番傘川柳会
平成21年 10月 4日(日曜日) 参加者 69名(投句22名)
課題「 弾 む 」  山崎 蘭草 
平抜き      言うまいか言うのよそうか当たりくじ    八灯 
      平抜き     災害の現場は弾む生きている  修二
      平抜き     短針が弾むと長針が喘ぐ はるえ
      平抜き      アイラブユー言って言わせてランララン 欣多
      平抜き    百点の靴玄関で裏表 とり助
       平抜き    弾みすぎネジ一本が取れました とり助
佳句    寒気凜冽予報に弾む雪女 はるえ
課題「 醤 油 」  前田 伸江 選
平抜き    駄目よダメ刺身が泳ぐほど醤油 はるえ
      平抜き    祖母からの伝授醤油が味を締め 八灯
平抜き    醤油一滴日本料理に華咲かす 修二
      平抜き    いい加減の醤油で旨い母の鍋 欣多
平抜き    三年目の婚活やっとしょうゆ顔 修二
     平抜き    醤油足す下限も板に付く独り とり助
     平抜き    常連は醤油の染みたカウンター 欣多
        平抜き    むらさきへ回転寿司は面映ゆ はるえ
課題「 マスク 」  坂本 喜文 選
平抜き    マスクした人の隣の席が空き 一市
      平抜き    マスクの下は口裂け女かも知れぬ 欣多
平抜き    本音はくマスクの中はもう弱音 八灯
      平抜き    お喋りがマスクを付けても治らない 可福
      平抜き    ばかやろう鳴呼夭折のデスマスク はるえ
      平抜き    俺なんてマスク無しでも怪しまれ 可福
課題「  拭 く 」 楠根 はるえ 選
平抜き    呼べどもう答えぬ母の唇を拭く 一市
平抜き    洗っても拭いても罪はついて来る とり助
平抜き    地獄では雑魚が一番生き上手 八灯
       平抜き    子の未知数輝くように拭いている とり助
       平抜き    廊下拭き終わりを待って猫の足  可福
平抜き     久住山頂爽やかな汗汗を拭く 修二
平抜き    行儀良い犬です足を拭いている 可福
平抜き    払拭が叶い写経の筆を擱く 八灯
       佳句    前引き後押し夫婦屋台の汗を拭く 欣多
      特選    立てた歩けた嬉しい試歩の汗を拭く 欣多
課題「 びくびく 」  古谷龍太カ 選
      平抜き     出張費改ざん部下の眼が泳ぐ はるえ
      平抜き     未知との遭遇ちょっと触ってさっと逃げ 欣多
      平抜き     失敗と期待半々窯開ける 可福
平抜き     名人戦羽生も震える勝負の手 修二
      平抜き     想定外時価をパクパク食う女  とり助
佳句    虎の尾を知らず踏んでた酒の席 とり助
       特選    助手席で無いブレーキを踏み続け 欣多
課題「 秘 密 」  中山 仁美 選
平抜き     秘密を闇から闇へシュレッター 一市
平抜き     謄本の秘密を知った娘の無口  一市
平抜き     エイエイオー女は入れん秘密基地 はるえ
      平抜き     盗み聞き口がむずむずして困る 欣多
       平抜き     パソコンの中に秘密の場所がある 修二
       平抜き     ママの秘密孫はこっそりあのねのね 修二
      佳句     切り札に貴方のマル秘持っている とり助
課題「 見せ場 」 深掘  正平 
平抜き     人情も酸素も薄い都市砂漠 一市
      平抜き     ひと芝居やらねばならぬこの空気 とり助
      平抜き     定年後空気のように扱われ 修二
      平抜き     美人一人でがらり空気が入れ替わる 欣多
平抜き     バージンロード包む空気は日本一 修二
佳句      思いっきり空気弾ける呱々の声 とり助
      特選     オペ成功空気がほっと軽くなる はるえ
課題「 青 春 」  末田 笑放子選
平抜き     タイムスリップあの青春をもう一度 はるえ
      平抜き     反戦に燃えたギターの青春譜  可福
      平抜き     お若いと言われ青春リバイバル 可福
佳句      青春を思えば飢えと温い風 とり助
      特選     青春謳歌まだデカンショで肩を組む 欣多

文遊吟社  欣多・はるえ・八灯・とり助・修二・可福 の六名参加しました。投句 一市
2位入賞  浅原 欣多
 5位入賞  萩原 とり助
9位入選  久保 修二
入選比率 (入選句数352句÷参加句数1104句=31.8%)

第30回 小倉南文化祭川柳大会 主催 小倉番傘川柳会
平成20年 9月28日(日曜日) 参加者 79名(投句23名)
課題「 思 案 」 岡田  雪男 選
平抜き      カルテから医師は思案の目を逸らす    はるえ 
      平抜き     思案投げ首ポイと投げ出す総理の座  欣多
      平抜き     吸い殻の山デカ長の思案顔 純子
      平抜き      子の学力国立私立を思案する とり助
佳句    親なれば子への思案を深くする とり助
課題「 払 う 」 楠根 はるえ 選
平抜き    振り込んで帰れば孫は家に居る とり助
      平抜き    一万円を上司がポンとあとを割る 欣多
平抜き    保証印素ってんてんの道標べ 可福
      平抜き    咳払いきこえる今日の父の躁 純子
平抜き    生きるため父は火の粉を振り払う 純子
     平抜き    違反キップ払って服も靴も消え 欣多
     平抜き    咳払い妻がなかなか動かない とり助
課題「 継 ぐ 」 山崎 蘭草 選 豊前
平抜き    偏屈も頑固も継いだ鉋屑 はるえ
      平抜き    戦争はノー長崎を語り継ぐ 純子
平抜き    老舗継ぐ僕の子供でオール3 可福
      佳句    二〇〇年の糠床今朝まぜている 修二
      特選    心音も確とドナーの命継ぐ  はるえ
課題「  雑 魚 」 古谷 龍太郎 選 中間
平抜き    権力に向かって雑魚が群れになる 純子
平抜き    雑魚なりにわが世の春と思う海 とり助
平抜き    地獄では雑魚が一番生き上手 修二
平抜き     雑魚という魚はいないどじょうの目 純子
平抜き    雑魚として生き抜く父を誇りとす 純子
平抜き    反骨の雑魚一匹がむしろ旗 欣多
課題「 本 音 」 中山  仁美 選 行橋
      平抜き    死なれたらやはり寂しくなりました  純子
      平抜き    軽口は言わぬましてや本音など 純子
      平抜き    僕の本音を妻はとっくに読んでいる 欣多
平抜き     ところでと座りなおしてから本音 はるえ
      平抜き    普段着の会話が本音喋らせる とり助
       特選    しあわせだ本音で話す家がある 修二
課題「ちぐはぐ 」 佐藤 夏虫 選 飯塚
平抜き    ちぐはぐなじゃんけんぽんよあいこでしょ 純子
平抜き    金と暇はあるが体が付いてこぬ 欣多
平抜き    マネーゲーム世界の秩序ちぐはぐに 欣多
      平抜き    不揃いのリンゴの意見きいている とり助
課題「 見せ場 」 深掘  正平  八幡
平抜き    白無垢に包まれた日がピークです 純子
      平抜き    バージンロード見せ場で父は泣いていた 修二
      平抜き    色づいて見せ場を競う秋の山 はるえ
      平抜き    父として親子リレーをぶっチ切り 純子
平抜き    涸れきった金婚式という舞台 とり助
平抜き    吹雪舞ういよいよ激しい津軽三味 はるえ
課題「親 子」 手嶋  吾郎 選 小倉
平抜き    寝たふりが下手で譲った思いやり 可福
      平抜き    帰り際母が握らす命綱 とり助
      平抜き    うたた寝へテレビの音を小さくする はるえ
佳句    叱る子の逃げ道に置く握りめし 欣多

文遊吟社  欣多・はるえ・純子・とり助・修二・可福 の六名参加しました。
 2位入賞  野口 純子
 7位入賞  萩原 とり助


第28回  小倉南文化祭川柳大会 主催 小倉南川柳会
平成18年10月1日(日曜日) 参加者 70名
課題「優しい 」 利光  哲子 選 行橋
平抜き      安倍さんに託す優しい国作り    修二 
      平抜き     優しさがきつい言葉の裏にある  義和
      平抜き     他人の子も叱る 優しい亡父だった はるえ
       秀句     樹を植える明日を優しくするために 欣多
課題「きらきら」 岡田  雪男 選 門司
平抜き    恋の手話キラきらキラと瞳も指も 欣多
      平抜き    きらきらと鑑定までは光ってた 欣多
平抜き    鱗きらめかせて恋の回遊魚 一市
      平抜き    きらきらと弔辞に徳が光ってる 義和
平抜き    傷心の目にキラキラとオリオン座 一市
        佳句    きらきらと働く汗が美しい 義和
       佳句    玉の汗きらきら 出産終えた嫁 はるえ
課題「 怖 い 」 江藤  一市 選 豊前
平抜き    いまにみよ私が死ねば癌も死ぬ 欣多
      平抜き    どの道も怖い若葉の免許証 義和
平抜き    自己中心一番怖い星条旗 修二
      平抜き    無差別の危険 街のどこにでも 可福
      平抜き    饅頭が怖い血糖脅かす はるえ
      平抜き    幼子の夢に魔の手が釘を刺す 可福
平抜き    九条の改憲ですか新総理 修二
      平抜き    見てしまった彼女の庭のトリカブト 欣多
      平抜き    おずおずと活断層の上に住む 義和
課題「  傾 く 」 古谷 龍太郎 選 中間
平抜き    右や左に傾く そんな夫婦船 はるえ
平抜き    傾けても逆さにしても解らぬ絵 一市
平抜き    妻にも母にも 耳傾けて 疲れます はるえ
平抜き     三島文学に傾く友は国粋派 一市
       佳句     甘い話に傾く膝を組み直す 義和
課題「 思 慕 」 中山  仁美 選 行橋
      平抜き    思慕いまだ友達のまま抱いてる  可福
      平抜き    追憶の思慕 この掌に乗せて 秋 はるえ
      平抜き    思慕一つ鎮守の森に埋めたまま 欣多
平抜き    兄さんと呼んで仄かな思慕をだく 一市
      平抜き    思慕つのる憎いと思う時もある 義和
       佳句    捨てられぬ第二ボタンに残る思慕 可福
       秀句    タイムカプセル空けると思慕が目を覚ます はるえ
課題「 異 色 」 渕上  帯刀 選 飯塚
平抜き    三姉妹 異色な姉がいて もめる はるえ
平抜き    窓際の椅子に東大卒でいる 義和
平抜き    手刀の似合わぬ異色力士達 一市
      平抜き    凡人の目に天才は皆な異色 義和
      平抜き    出所以後仏門に帰依道を説く 欣多
課題「秋の風」 深掘  正平  八幡
平抜き    落葉掃く老いをからかう秋の風 欣多
      平抜き    コスモスの中に帽子が二つ揺れ 可福
      平抜き    風は秋父が新酒の封を切る 義和
      平抜き    リストラの 背に容赦なし 秋の風 はるえ
課題「親 子」 手嶋  吾郎 選 小倉
平抜き    妻が言う子の欠点は父さん似 義和
      平抜き    結局は親子実印押してやる 欣多
      平抜き    パパと結婚したかったのは 五歳まで はるえ
      平抜き    ケータイで時々親を看ると言う 義和
平抜き   鬼になり仏になって親子かな 修二

文遊吟社  一市・欣多・はるえ・義和・修二・可福 の六名参加しました。
入選数は 平抜き 40句・佳句4句・特選2句  
大会優勝  桜井 義和
 4位入賞  楠根はるえ
10位入賞  浅原 欣多