| ころころ |
小川清隆 選 |
|
|
コロコロと風向き変わる妻の乱 |
酒井可福 |
|
酔うとまたころころ夢を語りだす |
千代八灯 |
|
リハビリの豆ころころと逃げ惑う |
久保修二 |
|
川底をころころ欲のない石で |
楠根はるえ |
| 色 気 |
佐藤夏虫 選 |
|
|
ふくよかな慈母観音の色香るし |
萩原とり助 |
| 或る日 |
柴田美都 選 |
|
|
妻或る日藁人形に釘を打つ |
浅原欣多 |
|
いいなりのパパが蒸発する或る日 |
浅原欣多 |
|
振り向くと後ろが消えていた或る日 |
楠根はるえ |
| 細 工 |
真島清弘 選 |
|
|
究極の細工かアポロ月に立つ |
久保修二 |
|
自画像の目鼻ちょっとだけ細工 |
楠根はるえ |
|
氷柱に鑿打ち込めばIが舞う |
萩原とり助 |
| 佳句 |
税関の目が小細工に突き刺さる |
楠根はるえ |
| 人 柄 |
布谷るずる 選 |
|
|
人柄に貧乏神がつき纏う |
浅原欣多 |
|
同じ目の高さに心を置くお人 |
萩原とり助 |
|
見込まれた人柄惚けてなどおれず |
楠根はるえ |
|
わたしより少しはましなお人柄 |
楠根はるえ |
| お笑い |
堤日出雄 選 |
|
|
一発のギャグで二年は喰い繋ぐ |
酒井可福 |
|
お酒ちびちびじゅげむじゅげむの三が日 |
楠根はるえ |
|
お笑いで平和願ったチャップリン |
久保修二 |
|
素晴らしいお笑いでした泣きました |
楠根はるえ |
| わがまま |
古屋龍太郎 選 |
|
|
愛してる一日一度言わされる |
萩原とり助 |
|
正論はどうあれ見栄が許さない |
千代八灯 |
|
わがままでごめんあなたの先に逝く |
浅原欣多 |
| 特選 |
わがままの最後を海に撒いてやる |
楠根はるえ |
| 伝 統 |
深堀正平 選 |
|
|
伝統を機械相手に語りかけ |
酒井可福 |
|
先祖代々酒には弱い血筋です |
浅原欣多 |
| 佳句 |
一子相伝父を師匠と呼ぶ家系 |
浅原欣多 |
|